イタリア留学記(第1報) 浅井 聡司

イタリア留学記(第1報) 浅井 聡司

2016年3月より約1年間の予定でイタリアのPaviaにあるDept of the University of Pavia, San Matteo Hospitalに留学させて頂いています。San Matteo病院の整形外科教授であるFrancesco Benazzo先生は人工関節分野において第一線で活躍されており、その指導の下で日々研修に取り組んでいます。

Paviaはイタリア共和国ロンバルディア州にある都市であり、その周辺地域を含む人口約7万人が住んでいて、1361年に設立されたヴィーア大学を中心に学問の風土を持つ、閑静な都市です。同じロンバルディア州であるミラノから南へ約30kmからの距離で、ベッドタウン的な感じです。

僕らのアパートメント

僕らのアパートメント

毎日、7:45から朝のカンファレンスが始まり、術前、術後の画像や前日に来た救急外来の症例など、約1時間かけて熱いdiscussionをしています。基本的にはイタリア語のため、もちろん?僕はあまり理解できてないため、隣の優しい先生が英語に訳してくれます。時にはイタリアンジョークも^^; カンファレンス後は一日中手術室にいて、教授についてTHA TKA UKA revisionを中心に1日平均5-6件の助手として手洗いをして帰るという生活をしています。教授は60歳ですが日々とてもパワフルに仕事をこなしています。豪快な、そして早く、迷いがない(僕が言うのも失礼ですが...)手術という印象でした。その他に関節鏡手術や外傷などにも入らせて頂き、大変勉強になっています。驚くのは整形外科専用の手術室が7室、専門の麻酔科、看護師がいることです。毎日、平均15から20件程度の手術を行うには、その環境がないと無理でしょう。

病院の正面玄関

病院の正面玄関

この原稿を書いている時点で約1ヶ月経ちましたが、最初の2週間は生活の立ち上げでとても苦労しました。今のところ車がないので買い物はバスをフルに使って買い出しに出かけています。基本的には土日が休みのため、親子3人で近くのミラノに買い物に行ったり、連休にはgenovaに行ったりと小旅行を楽しんでおります。(まだまだ行きたいところが山ほどありますが...)

街の大聖堂

街の大聖堂

今後は家族と過ごす時間を大切にし、しっかりと勉強したいと考えています。最後になり ましたが、留学に際し御尽力を頂いた医局の先生方並びに同門の先生方にこの場をお借りし、心より感謝申し上げます。

交通アクセス

昭和大学藤が丘病院整形外科

〒227-8501 神奈川県横浜市青葉区藤が丘1-30
TEL:045-971-1151(代表)

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院

〒227-8518 神奈川県横浜市青葉区藤が丘2-1-1
TEL:045-974-2221(代表)

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